パニック障害について
パニック障害は、強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつです。パニ
ックディスオーダー(panic disorder)とも呼ばれます。パニック障害は、
従来急性不安神経症と呼ばれていた慢性疾患で、パニック障害は、panic di
sorder からPDと記される場合もあります。
パニック障害は、全般性不安障害とともに不安神経症と呼ばれていました。
1992年には、世界保健機関の国際疾病分類でパニック障害は独立した病名と
して登録されました。
パニック障害は、疫学的には、生涯有病率1.6%-2.2%と言われています。
男女ともに起きる疾患ですが、パニック障害は女性の罹患率が2倍程度とい
われています。
パニック障害の原因について従来は、心理的な葛藤が根本にあると思われて
きました。
しかし、近年に認知行動療法の有効性が明確となって、パニック障害は心理
的「原因」よりも、症状に対する患者の対処が、パニック障害の症状進展の
メカニズムとしては重視されています。
また、パニック障害には薬物療法の有効性も確認されていて、生物学的因子
があるという意見も強くなっています。
パニック障害の重症度は様々で、軽度の患者もいれば重度の患者もいます。
パニック障害の重症例では、適切な治療を受けないまま経過すると、数年間
にわたって外出できないなど、パニック障害は日常生活や社会生活に大きく
支障をきたす場合もあります。
特にパニック害という病名がまだ広まっていなかった時代に初発した患者の
中には、広場恐怖の程度が重く、パニック障害の症状が長期化するが多いよ
うです。